フラメンコとは?


 
フラメンコは、スペインのアンダルシア地方で生まれた民族音楽です。

アンダルシア地方は15世紀にスペインに統一されるまで800年アラブに支配されていました。
そこにインドを追われた流浪の民ヒターノ(ジプシー)が定住し、ヒターノの音楽とアラブ系の音楽、そしてスペイン民謡が混ざり合って出来上がったのがフラメンコの原形と言われています。
そのためフラメンコは西洋の中にありながら、非常に東洋的色彩をもった独特な音楽なのです。
 
現在のフラメンコの形態は、カンテ(唄)、トーケ(ギター)、バイレ(踊り)の3つで成り立っていますが、元来フラメンコはカンテ(唄)を起源としています。
唄は、すべてスペイン語によって唄われ、日本の民謡と同様、それぞれの地域・地方によって発祥した唄があり、ヒターノの生活と密接に結びつきながら日々の嘆きや悲しみ、夢、希望、感情が託されています。
そこにギターが加わり、その音楽に合わせて表現する踊りが加わり広がっていきました。
 
フラメンコ舞踊は、踊る人が100人いたら100通りの振付や踊り方があります。

決まっているのは、唄と独特なリズム(おもに2拍子・3拍子)だけで、これをもとに1曲を展開していきます。
リズムはとても難しいですが、年齢・性別・体型・人種、問わず誰でも自分の表現をし、楽しむことができます。
そしていつの日か、即興で踊ることを目指して練習をしていきます。 これが他の舞踊とは違う大きな特徴です。
 
カンテ(唄)とトーケ(ギター)、バイレ(踊り)の人間同士の心の関わりがあってこそ、
三位一体の生の奥深いフラメンコが出来上がるのです。
 

横山亜弓

 
 


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